九州大学伊都キャンパス近く ハスノハナメディカルケアオフィスより
最近、右の首筋~肩が痛くてどうしようもないという患者さんがお見えになりました。以前から痛かったみたいだが、ここ最近のテレワークにより座っている時間が極端に長くなった事で拍車がかかったみたい。
「痛くて特に右が向けない・・・。車の運転も大変よ。。」
確かに首が痛いとあらゆる動作に支障がでる。
なぜなら人間どんな動作でも動き始める時は目・頭・首から動く。なので首が動かなければ全身の動きが固くなってしまう。
1度でも寝違えたことがある人はわかるでしょう。この感覚。。触られるのも怖いですよね。
どうやって治していくのかというと、まず首は揉まない。
過去の記事で何回かお伝えしていますが、「痛いところに原因はない。」あくまで結果的に痛くなっているだけなのです。
何処に行っても良くならない方が良くいらっしゃいますが、そういう方はまず痛い部分にしか治療をされていない・・・。
僕も駆け出しの頃は痛いところをマッサージする事や、骨盤矯正などしかできずに、「なんで良くならないんだろう・・・.。」と頭を悩ませた。まずこれで良くなることはほとんどないという事実・・・。
今、痛みで悩んでいる方は「原因が全く別のところにあるんだ!」という事をまず知って頂きたいです。下の図のようなイメージでご理解いただければ。↓
引っぱられている所=痛みがでる。
引っぱっている所=原因。
つまり引っぱっている所を治療しないと痛みはとれない。
これをふまえて今回の患者さん。
右の首筋~肩が痛くてどうしようもないという事だが、その原因は左脚にあった。昔左膝をケガした事がありその後遺症が残っていたのかもしれないが、左のもも外側(腸脛靱帯)がパンパンに固くなっていて、この部分が首に負担をかけていた。
つまりこのケースでは引っぱっている部分が左脚の外側の筋肉なので、ここが治療ポイントになる。
太ももの外側をほぐすほど首が楽になり、治療後は痛みなく右を向けるまで回復していた。
ちょっとした豆知識ですが、頚椎(首の骨)は太ももの外側とつながっているため、中々首痛や肩コリが治らない方は、脚をほぐした方がいいかもしれません。
首に限らず、体の痛みはだいたいこんな感じで痛いところと別の所に本当の問題がある。
自分でも「ここが固くなると〇〇が痛くなる。」と覚えておく事、そしてそこのストレッチ法やゆるめ方を知っておくと、生活が怖くなくなりますよ!