■転んで尻もちをついた後、腰が痛くなった。
■重い物を持ち上げた瞬間、腰が痛くなった。
■ジャンプして着地した時、足を強く捻った。
■強く手をついて、手首・肘が痛くなった。
■事故などで、体を強くぶつけた。
このようなアクシデントによりあなたやご家族が大きな怪我してしまった場合、まず何をしたらいいのでしょうか?
●まずは整形外科や整骨院で骨折・脱臼がないか調べる。
怪我で一番怖いのが骨折・脱臼です。痛みの程度も普通の怪我とは違います。経験がある方は分かると思います。私も中学2年生の時に、手首を骨折しましたがあれは痛かった・・・。。
脱臼は関節の形状が変わるためより分かりやすいと思いますが、骨折しているかどうかは分かりづらい事もあります。
<実際にあった症例>
ギックリ腰になった患者さんが来院されました。当院に来る前に整形外科でレントゲンを撮ってもらい、骨には異常はないと診断を受けていました。
当院でギックリ腰に対する施術を行いました。施術すると普通は良くなってくるのですが、その方は全くかわりませんでした。
私はもう一度レントゲンを撮ってもらうようお願いし、再び整形外科を受診してもらったところ、そこで初めて腰椎部の骨折が分かりました。
このように1回じゃ骨折部が確認出来ないケースも時々あるそうです。骨には異常がないと診断を受けても、治療しながら強い痛み・腫れが引いてくるかしっかり観察する必要があります。
<治療法>
骨折・脱臼のケースでは、患部を整復しギブスなどで固定します。負傷部位によって治癒までの期間は異なってきます。
患部周囲に対する施術や、慢性的に硬くなっている部分など体全体を施術する事で、患部の治りが早くなります。
●筋・腱・靱帯の損傷を調べる。
骨折・脱臼がなければ、筋肉や腱、靱帯の損傷を調べます。一般的には後者の怪我の方が圧倒的に多いです。
しかし骨折などと同様かなり腫れたりしますので、一度レントゲンを撮って骨に異常がないかチェックした方が良いです。
筋肉系の怪我だと1~2週間、靱帯・腱の怪我だと3週間程度かかります。この間、患部にストレスをかけている部位を施術すると治りが早まります。
筋・腱・靱帯の怪我では、痛みが取れた後も重要です。怪我した部分の耐久性が落ちているため、組織の状態が脆くなっています。
そのため無理するとまた怪我しやすい状態になっています。
必ず患部の耐久性を戻すためのリハビリも大切になります。
●万が一の時の応急処置。
怪我してしまい強く痛むけどすぐに整形外科・整骨院に行けないケースの応急処置をお伝えします。
⑴安静
⑵圧迫・・・包帯などで患部を固定します。内出血を抑えたり患部を安静にさせるため有効です。(強く巻きすぎないよう注意!)
⑶挙上・・・患部を心臓よりも高い位置に置くことで、腫れを最小限に抑えられます。
⑷アイシング・・・鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。特に痛みが強いときは有効です。
アイシング法
⑴ ビニール袋に氷と水を入れ氷嚢を作ります。保冷剤を塗れたタオルで包んだ物でもオッケーです。
⑵ 患部に氷嚢をあて、15分冷やす→10分休む。これを1セットとして3セットくり返します。
1時間ほどかかるのですが、3セット目あたりからかなり楽になってきますので頑張って冷やした方がいいです。
あくまで応急処置ですので、しっかり専門家に指示を仰ぐようにしてくださいね!