【熱中症対策】隠れ脱水症状とは?
2019.08.03
健康情報

今年も夏がやってきましたね!この時期に気をつけたいのが、やはり「熱中症」ですよね。

これだけ暑いともはや他人事ではありません。小さいお子さんがいらっしゃる方も心配ですよね。

今回は熱中症の中でも『しっかりスポーツドリンクを飲んでいたのに脱水症状~熱中症になってしまった・・・』というケースが多くあります。

なんだか不思議ですよね?しかしこれにはスポーツドリンクの落とし穴があるんです。


熱中症対策として推奨されているスポーツドリンク。

熱中症を防ぐためには水分だけでなくナトリウムも取らないといけません。

ナトリウムは、体内に水を保持しようとする働きがあり脱水を防いでくれます。

スポーツドリンクにはナトリウムが豊富に含まれている「飲んだ方がいいよ!」と推奨されているわけです。

しかしこれだけでは不十分なのです。

実はカリウムという成分が不足しても脱水状態に陥り熱中症になってしまいます。この事を『隠れ脱水』といいます。少し細かい話になりますが・・・

ナトリウムは「細胞の外」の水分保持カリウムは「細胞の中」の水分保持に関わります。

スポーツドリンクはカリウムが不足しており、細胞の中が脱水状態になるため、しっかり飲んでいたのにも関わらず熱中症になってしまうのです。(細胞内脱水)

脱水を予防するには、ナトリウムとカリウムのバランスが大切なのです。


そしてもう一つ、スポーツドリンクは吸収が遅いという欠点があります。スポーツドリンクにはブドウ糖が多く含まれているので、溶液が濃くなっています。

濃いものは吸収するのに時間がかかってしまうため、喉が渇いてから飲んでも水分補給が間に合いません。

そのためスポーツドリンクを飲んでいても脱水症状になるケースがあるのです。


脱水症状・熱中症を予防するには?

■食事・・・おすすめの対策は、夏の野菜・果物を日頃からしっかり食べておくことです。例えば、ナス・トマト・キュウリ・スイカ・バナナなどです。これらにはカリウムが豊富に含まれています。普段からしっかり食べておくことでカリウム不足による隠れ脱水を防げます。

特にキュウリに味噌は最高ですよ!

キュウリはカリウム・水分が豊富で、味噌はナトリウムが豊富です。必要な成分をバランス良く摂取できます!

 

■水分のと取り方 「いつ」「どのぐらい」飲めば良い?

水分の取り方には「3・5・4の法則」というものがあります。

1.午前中300㎖・・・寝ている間は水分を取らない上に汗をかくため、軽度の脱水になっています。起きたらすぐコップ1杯は水分を取りましょう。

2.昼間500㎖・・・仕事中やその合間にも小まめに水分補給をするよう意識しましょう。

3.夕方~夜400㎖・・・特に寝る前は水分補給してから寝ましょう。

一気に多く飲んでも吸収されにくいので、小まめに飲むようにしてくださいね。上記は目安ですが、『だいたい1日1.2ℓ』ぐらいは飲んだ方が良いということは知っておきましょう。

スポーツドリンクには依存せず、お水やルイボスティーなどがおすすめです。

以上、今日から始められる豆知識でした!熱中症には十分お気をつけ下さい!

 

 

 

 

 

 

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