「腰椎椎間板ヘルニア」は腰からお尻にかけて痛み、場合によっては坐骨神経痛を併発し、足まで痛む方も非常に多いです。
動くと鋭い痛みが走り、歩くのも一苦労。と言う方や、慢性的な腰痛になってしまう方も多くいらっしゃいます。
そして一般的には手術以外はどうしようもなく、治らない物だと思われています。
しかし現実はそうではありません。手術しないと治らない人の方が少ないのです。
もちろん手術が必要な方がいるのは事実です。しかし割合でいうと、数十人に一人程度でしょうか。ほとんどの方が手術なしで回復されます。
では、どうすればヘルニアは治るのでしょう??
その1 まずはヘルニアになってしまった原因を見つけること。
腰椎椎間板ヘルニアだとだいたい腰椎4番か5番が悪くなるのですが、それは結果であって原因は別にあります。 例えば、
- 首が硬いせいでヘルニアになる。
- 五十肩のせい
- 足首が硬いせい
- 膝が痛いせい
- 股関節が硬いせい など日常茶飯事です。
つまり痛い場所を揉んでも治らないと言うことです。 しっかりその人の原因を見つける事で初めて回復していくのです。
その2 飛び出たヘルニアはなくなる。
ヘルニアは椎間板の中にある、随核というゼリー状の物質が飛び出た状態です。その飛び出てしまった随核は体内で「異物」と認識され、免疫細胞(マクロファージ)が食べてなくなります。
体が回復しやすい状態に整えておくと、血液循環が良くなり免疫細胞の働きも良くなります。結果ヘルニアが良くなるのです。
その3 ヘルニアと痛みは直結しない。
ある研究で、全く腰痛がない人を検査した所、60歳以下の5人に1人にヘルニアが認められ椎間板の異常が見られたそうです。
60歳以上になると、3人に1人にヘルニアが存在したという結果もあります。
すなわち、ヘルニアだから必ず腰が痛くなるというワケではありません。
「ヘルニア=痛い」という考えはいったん置いといて、本当の原因を見つけそこを治療する事こそ回復への近道です。
しかし、次のような場合は手術も考慮しなければいけません。
- 排尿障害(おしっこがでないなど)がある場合。
- しびれ・痛みが日に日に強くなり、普段の生活に大きく支障が出る場合。
- 転びやすくなったなど、筋力の低下が著しい場合。
このような症状が出る場合は、整形外科受診をお勧めします。
当院ではこれらの症状を1つ1つ検査し、確実に回復していくプランをご提案します。